STORY

第12話 ユージュアルデイズ 「日常」

工藤からの攻撃からなんとか逃れる文芸部。しかし既に千冬と鳩子は工藤に異能を取られてしまっていた。工藤は誰かに身体を乗っ取られてるのではないかと推測し、再び部室にひとりで向かう安藤。工藤の持つ千冬と鳩子の異能で攻撃されて傷だらけになりながらも、異能の第二ステージを覚醒させる。工藤は安藤の異能を吸い取るが、実は覚醒した安藤の異能は、発動者も消すことの出来ないただ熱いだけの業火。結局工藤に憑依した人間・萩浦は燃える工藤の身体から逃げ出していく。文芸部の皆も駆けつけ、初めて発動したときと同じように、千冬の出したギロチンで腕を切り落とし、彩弓の力で治療することで何とか異能を収束させ、工藤を取り戻す。実は萩浦は『F』の残党。「面白いから」という理由で相模に唆されていたのだが、萩浦は桐生の手で倒され、相模もまた、桐生から二度と安藤達に手を出すなと警告を受ける。事件が解決した後、工藤のお見舞いに訪れた彩弓は、工藤とふたり、お互い厄介な人を好きなったものだと話し、苦笑する。また、鳩子は灯代に、本当はずっと異能なんていらないと思っていたけれど、今は異能は安藤と自分、そしてみんなをつないでくれるものだと思えるようになったと話す。
そんな鳩子に、灯代は自分も安藤が好きだと告白し、ライバルでありながらも友達でいられたらと思っていると告げる。安藤は千冬に「異能のせいで今回のようなことが今後もあるかもしれないけれど、それでも仲間として一緒にいて欲しい」と言い、更に「異能はかっけー『だけ』でいい」のだと言い切る。そんな安藤を千冬は「かっけー」と思う。そして、夏休みが終わり新学期が始まる。彼らの日常は続いて行く。

脚本:大塚雅彦
絵コンテ:小倉陳利
演出:大塚雅彦
作監:山口智